howahowa11's blog

ドラマ、映画等の感想、イラストも載ってます。

映画「はじまりのみち」を観て(2013/6/1)

f:id:howahowa11:20130602173810j:plain

おしゃれカンケイ」に加瀬亮ユースケ・サンタマリアがゲスト出演していた。

加瀬さん、口下手で静かな方だと勝手にイメージしていたが、意外と話しが面白い事が判明。あと天然。(ここは期待を裏切らない感じで)

 

アウトレイジの撮影の時の話。

加瀬さんがどうにもヤクザに見えない。あまりに怖く見えなくて、サングラスを北野監督にもらい、なんとか形になったという。

「周りが怖い顔の人たちばっかりで、びびりました。北野監督が探してきてくれたサングラスで挙動不振の目が隠れたのでどうにかできた…逃げ出したかったですよ…」

素直〜。そして気取っていない。

 

さて宣伝していた「はじまりのみち」を観に行った。

映画監督の木下恵介の若き日を描いた話。

戦争中、脳溢血の母親(田中裕子)を疎開させる為リヤカーで運び、山超えする話。

木下監督を加瀬亮、監督の兄役にユースケ、旅のお供として便利屋役に濱田岳

登場人物も少なく、話に大きな事件はないものの、テンポ良く話は進む。

 

(ネタバレあるかもです…)

 

加瀬さん、戦時中に撮りたい映画を撮れない監督の苦悩や、母親を思いやる強い気持ちが伝わってきた。

ユースケもそんな弟を静かに支える役がぴったり。

久々の田中裕子さんも木下監督を見守る優しく強い母親役で、最後のシーンにはジンときた。

そして何より良かったのは、濱田岳。荷物運びの為にリヤカー旅のお供として雇われた便利屋。

荷物も重く、道中も過酷な中、明るい。

疲労困憊して、やっとこ着いた宿先で可愛い女の子達を見つけた途端元気になる。(このへん寅さんっぽい)

(架空の)カレーライスの食べる様子がやたらうまい(落語家?)と数々のほっこりエピソードが入ってくる。

加瀬さん演じる木下監督も初めはうさん臭いやつ…と嫌がっていたが、便利屋にだんだん心を開く。

 

加瀬さんの監督としての苦悩やまっすぐさ、優しさと、濱田さんの飄々とした笑顔が光る良い作品でした。 

 

また、この映画を監督した原恵一監督。「クレヨンしんちゃん(映画)」等アニメを手がけている方で今回初の実写映画とのこと。今後の映画作品も観てみたい。